不動産ニュース / 開発・分譲

2024/3/21

仙台で地域の防災拠点となるイオンモール着工

「(仮称)イオンモール仙台雨宮」外観イメージ

 イオンモール(株)は21日、「(仮称)イオンモール仙台雨宮」(仙台市青葉区)の着工を発表した。

 計画地は、仙台駅より約2kmと交通至便の旧東北大学・雨宮キャンパス跡地。敷地面積約3万3,000平方メートル、延床面積約7万5,000平方メートル。店舗棟は鉄骨造地上4階建て、立体駐車場棟は鉄骨造地上6階建て。東北大学災害科学国際研究所との「産学連携協力」に関する協定に基づき、同施設を地域の防災拠点とするための共同研究を行なっている。

 震災時に帰宅困難となった地域住民が一時的に避難できる場として、建物の安全確認を終えた同施設の建物を活用する計画。震災時の緊急対応を想定し、非常用発電機も設置する。断水・停電時でも非常電源を活用し、受水槽の水を飲料専用として供給。耐震性のある受水槽(約150立方メートル)は、断水・停電状態でも受水槽内の水を利用できるよう、緊急用給水口を設置する。

 ロータリー道路の北側には、隣接する仙台厚生病院と一体的になった広場を設置。エリアの情報拠点として活用できるよう、災害用テント、水飲みや手洗い場等の設置を計画している。屋根面には太陽光発電設備を設置する予定。発電した電気はすべて同施設で消費し、自立型のパワーコンディショナーを設けることで、発電した一部の電気を停電時に利用できるよう計画する。

 さらに、生物多様性の保全と利活用の視点で新たな緑化計画を推進。計画地の潜在自然植生を構成する樹種を中心に、地域の自生種の候補の中から植栽する樹種を選定する。敷地西側の「イオン ふるさとの森」エリアでは、地域の小学生が宮城県県民の森で採取し、学校や各家庭で育苗したコナラの苗木を植樹する予定。

 2025年秋のオープンを予定している。

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エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。