不動産ニュース / 開発・分譲

2024/3/25

ZEB、BCPなどで差別化/大成有楽不「水道橋」

「水道橋ビジネスキューブ」外観

 大成有楽不動産(株)はこのほど、2月末に竣工したオフィスビル「水道橋ビジネスキューブ」(東京都千代田区)のリーシングを開始した。同社の中規模オフィスビルブランド「ビジネスキューブ」の第4弾(うち新築3棟)で、「ZEB Ready」認証取得の建物、BCP対策やセキュリティなどのスペックの高さで、周辺同規模のビルと差別化していく。

 同物件は、JR中央・総武線「水道橋」駅徒歩2分、都営地下鉄三田線「水道橋」駅徒歩5分に位置。敷地面積290.11平方メートル、延床面積1,988.72平方メートル、鉄骨造地上9階建て。雑居ビルを取得して建て替えた。自動調光機能付きLED照明、全熱交換機へのCO2センサー設置、高効率の空調機器採用などで省エネルギー・省コスト化を図り、「ZEB Ready」認証を取得している。同社ビルのZEB取得は「西新宿ビジネスキューブ」以来2棟目。

 各フロアが、エレベーターからのダイレクトインとなるため、エレベータの不停止制御を細かく設定できる機能を実装し、セキュリティ面に配慮。またBCP対策として約72時間稼働の非常用発電機を導入し、消防設備や基準階トイレ、テナント専有部に対して電力を供給する。

 オフィスは、2~9階の全8フロアで、1フロア(約204平方メートル)・1テナント。リーシングに当たって、オープンスペース重視の「Natural」プランと、座席数重視の「Chic」プランの2パターンのレイアウトを提案していく。2~6階は、テナントの希望によりセットアップオフィスとして提供する。屋上には、テナントワーカーが利用できる約30平方メートルのリフレッシュスペース、1階には喫煙室も設置した。

 坪賃料は、2万7,000円~。セットアッププランは坪2万8,000円~(什器付きは3万円~)。駅近、中規模かつハイスペックをセールスポイントに、社員数数十名規模の企業、スタートアップ企業の拡張移転などのニーズを取り込んでいく。

1フロア約204平方メートル。一部フロアは、テナントの希望に応じて、セットアップオフィスとして提供する

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事業継続計画(BCP)

事業組織が脅威にさらされた場合に、その影響を予防・軽減し、事態の回復を図るための計画をいう。 危機管理手法の一つで、BCP(Business Continuity Planning)と略称される。

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