リノベる(株)は26日、コンセプトホテル「MANGA ART HOTEL, BAKUROCHO」(東京都中央区、全4室)を報道陣に公開した。
JR総武快速線「馬喰町」駅徒歩1分、都営地下鉄新宿線「馬喰横山」駅徒歩4分に立地。(株)ジェイアール東日本都市開発(以下、「JR東日本」)が所有する「馬喰町Gate4ビル」をリノベーションした。同ビルは1972年竣工。2013年に耐震補強工事を実施。16年にコンバージョンされ、ドミトリー型のホステルとして運営されていた。敷地面積106.52平方メートル、延床面積693.96平方メートル。鉄筋コンクリート造地上7階建て。
リノベるは事業企画、設計・施工を担当。「MANGA ART HOTEL」ブランドを手掛けるホテルオペレーターの(株)dotが運営する。
コンセプトは「“REAL” JAPANESE LIFE STYLE HOTEL」。海外から見た日本文化において象徴的なコンテンツである「マンガ・アート」を取り入れ、新しい本や漫画との出会いを促すため、各所にディスプレイスペースを配置する。「リアル」な日本の住環境を文化として体験できるホテルを目指す。
リノベーション後は、1階をホテルフロント、2~5階は1フロア1室の客室、6階を倉庫として利用。7階には、JR東日本の「STATION WORK」の提携店として、フリーデスク18席、1人用個室ブース4席を備えたシェアオフィス「MANGA AND BOOK WORK LOUNGE」が入る。
3~5階の客室は、インバウンドの長期滞在やグループでの利用を意識し、LDKとした。専有面積は約60平方メートル、天井現しにすることで天井高2.8メートルを確保。シャワー、洗面スペース、バンクべッドを設え、最大12名が宿泊できる。
2階には、かつてJRが運行していた寝台列車で使用されていた寝台の一部を再利用した「寝台ルーム」を1室用意。ランプシェード、三面鏡など、旅を感じさせる備品を取り入れた。
ホテルとシェアオフィスは4月1日の開業。宿泊料金は、4月中に限り1泊3万円。今後は段階的に7~8万円に引き上げていく考え。
4月前半は7~8割が予約で埋まっており、中国・韓国からのインバウンド層が多数を占めているという。