(株)帝国データバンクは3日、2024年3月の「TDB景気動向調査」の結果を発表した。有効回答数は1万1,268社。
同月の景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は、44.4(前月比0.5ポイント増)で、3ヵ月ぶりに改善。国内景気は、金融政策の正常化がスタートした中、3ヵ月ぶりに上向いた。10業界中8業界で景気DIが改善となった。
「不動産」は49.3(同1.0ポイント増)と3ヵ月連続で改善した。「地価が高騰しているほか、販売状況も好調」(不動産売買)、「3月4月は異動や新生活で人の動きが活発」(不動産代理業・仲介)といった声があった。一方で、「建築費が高騰しているため、新築住宅が高額化して売れない」「マイナス金利解除による住宅ローン金利上昇による影響が見えない」(いずれも土地売買)といったコメントも見られた。
今後の国内景気について、同社では「金利の動きが注目される中、個人消費を中心として緩やかに持ち直していく」と予測している。