
野村不動産(株)は13日、保有するオフィスビル2棟に、(株)パワーエックスが提供する蓄電池を活用した電力供給サービス「X-PPA」を導入すると発表した。両社は、2023年11月に「電力調達に関する基本協定書」を締結している。
「X-PPA」は、風力・国産木材バイオマス発電による電力をベースに、日中の太陽光発電の電力および、日中の太陽光により発電された電力を蓄電し電力需要の高まる夕方以降に「夜間太陽光」として供給する電力を組み合わせるサービス。蓄電池を用いて電力供給調整を行なうことで、経済的かつ安定化した電力供給を実現。再生可能エネルギーの比率を高める。
運用開始から15年以内の発電所から供給される太陽光・バイオマス・風力等の追加性のある再エネ電力および「夜間太陽光」で年間需要量の約80%を構成し、残り約20%の調整電源は取引市場から最適調達する。約20%の調達分電力に付随する環境価値は、全て追加性のある発電所からのトラッキング付非化石証書の調達を行ない、100%追加性のある再エネとして供給する。
導入するのは、「野村不動産芝大門ビル」(東京都港区)と「日本橋室町野村ビル」(東京都中央区)。年間使用電力量合計11GWhを追加性のある再生可能エネルギーに切り替える。