3Dプリンター住宅の開発・販売を展開するセレンディクス(株)は22日、(株)JR西日本イノベーションズと15日に資本業務提携したことを発表した。
JR西日本では、労働力不足の問題などから、駅舎やその他関連施設の設備更新・メンテナンス維持が課題となっている。また、線路に隣接する駅舎などの工事は列車運行のない夜間に行なう必要があるなど、施工面において制約がある。
セレンディクスは2022年3月に日本初の3Dプリンター住宅を23時間で完成させるなどしており、工期の短縮や人件費等の削減が期待できる。プリンター住宅はコンクリート製であるため、木造建築と比較して長期間使用でき、高い耐震性も備える。
こうした背景から、両社は更新の必要のある駅舎やその他鉄道関連施設の建て替えを3Dプリンター建築で行なうことを目的に、今回の資本業務提携に至った。また、セレンディクスはJR西日本イノベーションズを引受先として第三者割当増資を行なった。
今後はセレンディクスが保有する3Dプリンティング技術を鉄道施設の建築に応用し、施工期間の大幅な短縮と、コスト削減を目指す。