不動産ニュース / IT・情報サービス

2024/6/3

国土数値情報に大規模盛土造成地などを追加

 国土交通省は3日、「国土数値情報」の2024年度のデータ整備計画について明らかにした。

 「国土数値情報」は、土地利用、行政区域、公共施設、公共交通、災害リスク情報等の国土に関する基礎的な地理空間情報をGISデータにして整備。専用のダウンロードサイトを通じ、「土地利用」「地価」「行政区域」「災害・防災」「公共施設」「公共交通」「都市計画」などに分類し、無償で提供しているもの。

 23年度は、「災害・防災」に関する情報に「砂防指定地」「大規模盛土造成地」「多段階浸水想定図」を追加した他、「都市計画」の情報に「特別用途地区」「特例容積率適用地区」「高層住居誘導地区」「高度利用地区」などを追加している。また、土地利用データに北海道・東北地域を追加するなど、既存データの更新も行なっている。いずれも、5月31日より順次公開している。

 24年度は、「地価」では地価公示と都道府県地価、「災害・防災」では洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域など7項目、「公共交通」の鉄道、駅別乗降客数、その他都市計画関係情報や人口推計メッシュなどを整備する予定。このほか、宅地造成等工事規制区域の新規整備に向けた調査を実施する予定。

 国土数値情報は、1974年から50年間継続的にデータを整備。2001年にダウンロードサイトを開設した。情報の拡充とデータ形式の多様化などを図ってきたことから、近年はダウンロード数が急増。01年度50万件だったダウンロード数は、22年度は155万件、23年度は211万件と伸びている。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。