国土交通省は24日、(一財)免震研究推進機構による「免震動的性能認証制度」が7月1日に開始されると発表した。
免震構造を採用した建物が大地震の後においても機能継続できたという報告が多く、能登半島地震においては震度6強の地震動を計測した石川県七尾市内の病院で地震後にも病院として機能した。これまで、免震装置の性能確認において、実大の免震装置を用いて加振する試験は行なわれないことが通例だったが、今回、戦略的イノベーション創造プログラムによって整備された世界最高クラスの精度を持つ実台免震試験機「E-Isolation」を使用し、実大・動的試験を実施いて免震装置の性能を評価する。
認証制度は(1)動的性能認証と(2)個別動的性能認証の2種類。(1)は、建築物に多く用いられる免震装置の動的性能を3年に一度定期的に認証する。(2)は、個別の建築物に使われる免震装置の性能をプロジェクトごとに認証する。
免震装置の性能評価を通じて、免震構造の信頼性向上に寄与していくという。