三井不動産(株)は8日、豪州の現地法人・オーストラリア三井不動産(株)を通じて現地企業による高層オフィスビル開発プロジェクトにメジャーシェアで事業参画することを決めた。同社が豪州でオフィス事業に参画するのは初めて。
参画するプロジェクトは、Mirvac Limited(マーバック社)がシドニービジネス中心区域(CBD)で進める「(仮称)55 Pitt Street」で、すでにマーバック社との共同事業契約を締結。事業シェアは三井不動産が3分の2、マーバック社が3分の1となる。
同ビルはシドニーCBDの中心地に立地し、同エリアで最大規模のオフィスビルとなる予定。鉄道・ライトレール「サーキュラーキー」駅徒歩3分で、敷地面積は約2,400平方メートル。建物は地上55階地下3階建てで、延床面積は約7万平方メートル。高性能技術を取り入れた環境配慮型のオフィス・商業の複合ビルとして開発する。現地のサスティナビリティ認証で最高値となる6つ星を取得予定で、100%再生可能エネルギーによる電力供給や自然換気が可能な高性能ファサードを採用するなど、共用部の運用時カーボンゼロを目指す。
ワーカーの満足度を高めるため、シドニーハーバーとオペラハウスを望めるルーフトップバー&レストランや22mの吹き抜けのロビーや、自然を感じることのできるエントランス空間、コワーキングスペース・カンファレンスルームなどのスペースも設ける計画。
立地・規模・スペックの面から高い競争力が期待できることに加え、シドニーCBDでは中期的に大規模物件の供給が限定的になることが見込まれるため、高い競争力を保てると期待している。
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