不動産ニュース / 開発・分譲

2024/7/19

世界初の木質3Dプリント建築物を開発/三菱地所設計

「TSUGINOTE TEA HOUSE」

 (株)三菱地所設計は18日、木質3Dプリントを用いた建築や家具の生産システム「Regenerative Wood(リジェネラティブ・ウッド)」を構築したと発表。世界初となる木質3Dプリント建築物「TSUGINOTE TEA HOUSE」の公開展示を開始した。

 同システムは3Dプリンターで建築部材を出力する際に材料として使用する成型用の樹脂素材・フィラメントに、木の製材加工時に発生する木粉を用いるため、廃棄物を再生可能な素材として活用するのが特徴。プリント時は出力部材の小型化を図り、一般の物流ルートで運搬し実際の開発地で組み立てる方式とすることで、輸送時に発生するCO2の排出量削減を図るなど生産フロー全体での環境配慮も行なう。

 プロトタイプである茶室「TSUGINOTE TEA HOUSE」は高さ約1.9m、奥行約1.7m。高精度の継手仕口により金物は使わずに組み立てられる。なお、組み立ては同社社員4人で2時間で完成した。

 また、もう1つのプロトタイプとして三菱地所グループのMEC Industry(株)が提供する木粉を活用したカウンター・パーテーション「Regenerative Wood #1」も作成した。「木質3Dプリント素材」の製造コラボ第1号となる。

 「TSUGINOTE TEA HOUSE」は三菱地所設計の本店 総合受付にて展示されている。

「Regenerative Wood #1」

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年12月号
若手がもっと輝く会社づくり!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/11/5

「月刊不動産流通2024年12月号」発売中!

特集は、「若者の力を生かす人材戦略」。企業の成長には若い人材の獲得と定着が不可欠ですが、インターネットが当たり前の時代に育った今の若者たちには、従来とは異なるアプローチが求められています。若手社員の育成や働きやすい環境の整備に力を入れている不動産事業者の取り組みを知り、新しい価値観を持つ若者たちがどのように活躍できるのか、そのヒントを探りましょう!あなたの企業でも、未来のリーダーを育てるための新しい視点を見つけるチャンスかも…?