大和ハウス工業(株)は7日、2025年3月期第1四半期決算(連結)を発表した。
当期(25年4月1日~6月30日)は、売上高1兆2,871億8,200万円(前年同期比6.0%増)、営業利益1,218億4,700万円(同30.9%増)、経常利益1,193億6,500万円(同31.4%増)、当期純利益913億9,300万円(同52.3%増)となった。
戸建住宅事業について、国内では分譲住宅の取り組みを強化すべく新商品を発表。注文住宅ではZEH率の向上や木造商品、富裕層を向けの商品の拡販を行なった。海外では、M&Aによる事業拡大は順調で、新築住宅への底堅い需要の取り込みを図った。その結果、セグメント売上高は2,270億100万円(同16.5%増)、営業利益83億4,000万円(土湯130.7%増)。マンション事業は中国での引き渡し減少などにより売上高617億2,500万円(同42.0%減)、営業利益80億2,900万円(同25.4%減)となった。
商業施設事業は売上高3,197億2,700万円(同28.1%増)、営業利益435億4,500万円(同75.9%増)。大型物件への取り組み強化や、自社で土地を取得して開発企画・設計施工・テナントリーシングまで行なった上で投資家に販売する分譲事業にも積極的に取り組んだ。
事業施設事業は、売上高3,576億7,200万円(同0.1%増)、営業利益472億2,500万円(同14.0%増)。3ヵ月間で物流施設が4件竣工。リーシングも順調だという。医療介護施設についても、6月末までに4件の開発案件を契約している。
なお第1四半期業績を受け、通期業績の上昇修正も発表。修正後は売上高5兆3,500億円(前回予想比1.9%増)、営業利益4,300億円(同7.5%増)、経常利益3,900億円(同8.3%増)、当期純利益2,600億円(同9.7%増)を見込む。