(株)フージャースケアデザインは21日、高齢者特化型の体調予測AIの開発に向け、(株)ヒューマノーム研究所と共同研究を開始すると発表した。
同社が運営するシニア向け分譲マンション「デュオセーヌ」で、ヒューマノーム研究所が培ってきた体調予測AIを活用し、高齢者の生活データの計測や実証を行なう。これにより高齢者向けに精度を高めた体調予測AIを開発していく。
AIを活用し日常生活の些細な変化から体調変動の予兆を見出す仕組みをつくることで、高齢者が適切なタイミングで受診・検査できる環境を構築。メンタルヘルスケアや疾病予防・早期治療につなげる機会を増やし、「住むことで健康になるマンション」の実現を目指す。
シニア向け分譲マンション「デュオセーヌ豊田」(東京都日野市、総戸数118戸)において、希望する入居者36人に、問診、血圧測定、握力、歩行能力評価等の試験的な身体計測を実施する。
また、並行して日常生活に支障のない入居者を対象とする継続的な生体データの計測活動も予定。今後は、睡眠・運動量データの継続的な取得とアンケートを実施するほか、マンション内に常設する健康相談室に計測・解析データを提供。スタッフや看護師による見守り体制の強化と効率化を図る。また、データ分析から得られた見解を、フィードバックレポートとして入居者へ提供し、健康増進につなげていく。