旭化成ホームズ(株)は5日、災害時コミュニケーションサービスの運用開始を発表した。
同サービスは、同社が開発・運用する「防災情報システム「LONGLIFE AEDGiS(ロングライフイージス)」の一つ。これまでは災害時にセンシング機能として「地震被害推定システム」と「水害被害把握システム」を運用してきたが、今回は新たに、災害時の顧客とのコミュニケーション機能を加えることで、発災後の安心を提供し、災害時支援を強化する。
震度4以上の地震発生後に、会員制ネットクラブ「HEBELIAN NET.」の登録客に声かけメールを2回送付。ガスメーター復旧法など、災害時に必要な代表的処置について案内するほか、気象庁発表の震度情報も居住建物所在地を中心に表示して通知する。
また、震度5強以上の地震発生時には、声かけメールのリンクから自己点検機能で、自宅の損傷度合いを確認することができる。自己点検は、チェックするべき箇所を問診形式で問いながら、「はい」「いいえ」で簡単に回答が可能。顧客からの被災情報に対して、同社が対応内容などを即時にフィードバックすることで、建物への不安を軽減することにつなげる。
同社では、従来のシステムからの情報と掛け合わせることで、災害時の架電や訪問などの初動の精度を高め、保険・修繕対応などを含めた、顧客への迅速な災害時の支援を行なっていく。