三井不動産(株)、(独)日本スポーツ振興センター、宗教法人明治神宮、伊藤忠商事(株)は9日、4者が代表施行者として進める「神宮外苑地区第一種市街地再開発事業」について、緑化計画の見直し案を東京都に報告したと発表した。
同事業の詳細は、過去のニュースを参照。同事業をめぐっては、2023年9月に東京都が、樹⽊の具体的な保全策案を提出するよう要請。4者は、同年の既存樹木の調査結果を踏まえ、伐採本数の削減を含め緑化計画を見直した。
当初計画では、樹木1,904本のうち743本を伐採する予定だったが、見直し案では、新ラグビー場敷地および聖徳記念絵画館前の既存樹木について、伐採本数を66本削減。さらに16本を伐採から移植へと変更し、枯損等による伐採予定樹木42本の減少を反映することで、伐採本数を124本減らし、619本とした。この結果、再開発後の樹木本数は2,304本となる。植樹も837本から1,098本と、261本増やす。
また、新野球場棟のセットバック幅に関しては、当初計画の約8mから約18.3mに拡大。これにより、イチョウ並木沿いの歩行者空間やオープンスペースを増大させる。4者は、4列のイチョウ並木の保全と、聖徳記念絵画館を望む景色を後世に継承するとともに、多くの人がイチョウ並木に親しみを持てる空間を創出するとしている。