(株)コスモスイニシアと(株)コスモスホテルマネジメント、(株)UPBONDは、Web3を活用した旅行体験のための実証実験を17日より開始すると発表した。
旅行者の個人情報はサービスごとの企業に保有されているため、宿泊先やホテルにおいて都度パスポートの確認や台帳の記入が必要となる。また、サービス予約ごとに個人情報の記入、サービス体験前の本人確認を求められる等、旅行前から旅行中、旅行後の体験を一貫してつなげることができない、という課題もある。
そこで今回、断片的な顧客情報だけでなく、ユーザー情報や予約情報を安全かつ効率的に記録できるWeb3を活用することで、このような旅行者の煩雑な手続きを解消し、シームレスな旅行体験につなげることを目指し、実証実験を行なうこととした。
コスモスホテルマネジメントが運営するアパートメントホテル「MIMARU」の2施設(MIMARU東京 八丁堀・MIMARU東京 STATION EAST)の宿泊客で、訪日外国人向けの手荷物当日配送サービス「KURO-GO」利用者に、Web3を活用したNFT会員証を発行。NFT会員証には、荷物配送サービスの申込および本人確認機能、パスポートの事前登録機能を搭載し、この機能を使用する宿泊者に対してはインセンティブとしてステーブルコイン(仮想通貨)を付与する。これにより世界中の旅行者の煩雑な手続きを削減し、本人確認プロセスにおける顧客体験価値の向上、およびNFTやステーブルコインの受容度などの検証を行なう。