(株)オープンハウスグループは10日、「家じまいに関する意識調査」結果を発表した。(株)LIFULLとの共同調査で、実家や生家の売却を経験、もしくは検討している男女700名が対象。調査期間は7月22~24日。
家じまい経験者・検討者それぞれに売却を検討し始めたきっかけを質問したところ、いずれも「使う見込みがなく、家の維持・修繕が大変になった」(経験者34.3%、検討者29.1%)が最多。以下、「家族や親族の死別」(同20.6%、同17.4%)、「家族や親族の高齢化」(同12.3%、同21.7%)と続いた。
家じまい経験者に売却の際の苦労・後悔したことを聞いた設問では、1位は「思うような価格で売れなかった(買い手が見つからない・査定より価格を下げる)」(39.1%)に。2位は「依頼する不動産会社を複数比較しなかった」(26.7%)、3位は「家の中の残置物を手間と時間の問題で売ることができなかった」(20.8%)だった。
検討者で売却を検討する中で心配・不安なことがあると回答した人にその内容を聞いたところ、「希望の値段で売れるか」(37.6%)がトップに。続いて「売却にかかる手間」(16.1%)、「何もわからないのが不安」(15.2%)、「売却や相続に関する税金関連の知識がなく不安」(14.0%)となった。
検討者が売却に至っていない理由についても質問。すると最多回答は「特に理由はない(面倒だ、など)」(21.1%)に。以下、「どんな不動産会社を選べばいいか分からない」(19.4%)、「検討する時間的な余裕がない」(18.3%)となり、検討者が家じまいを考えているにもかかわらず、理由もなく実施できていないケースが多いことが分かった。同社では将来「なんとなく空き家」が発生する可能性が高まる、と指摘している。
家じまい経験者の売却方法の設問では、「仲介」が72.3%、「買取」17.4%となった。