不動産ニュース / 調査・統計データ

2024/10/30

東京Aクラスビル、賃料は上昇の兆し

 三幸エステート(株)は30日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2024年第3四半期(7~9月)版)を公表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、1フロア面積300坪以上、築年数15年以内)の1坪当たり賃料は、2万6,796円(前期比5円上昇)と、ほぼ横ばいながらも4期連続の上昇となり、上昇傾向の兆しが見え始めている。
 空室率は6.4%(同0.7ポイント上昇)と、前期から大幅に上昇。新築ビルがまとまった面積の空室を抱えて竣工したことが要因となっている。

 Bクラスビル(1フロア面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)の坪当たり賃料は、1万9,432円(同127円上昇)と再び上昇し、賃料は上昇傾向となっている。
 空室率は3.5%(同0.3ポイント低下)と4期連続の低下となった。前期に続き、港区の既存ビルを中心に大口の空室が消化され、主な低下要因となった。

 また、Cクラスビル(1フロア面積100坪以上200坪未満、築年数制限なし)は、坪当たり賃料1万8,044円(同459円低下)。4期ぶりに下落したものの、対前年変動率はプラスが継続しており、賃料は上昇傾向にある。
 空室率は4.0%(同0.1ポイント低下)と、引き続き空室消化が進んでおり、3%台が目前となっている。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年9月号
アクティブシニアの最新住宅ニーズ!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/7/5

「月刊不動産流通2025年8月号」発売中!

月刊不動産流通研究所2025年8月号」が発売となりました!
特集は、「今こそ! リスキリング」。社会が目まぐるしく変化する中で、不動産事業者も取り巻く環境に適応するためのスキルアップが不可欠です。本特集では、新たな課題への対応や業績向上に向け社員の「リスキリング」支援に取り組む事業者に着目。その狙いや取り組み、効果を紹介します。