大和ハウス工業(株)が分譲中のマンション「プレミスト秋田中通ザ・レジデンス」(秋田県秋田市、総戸数147戸)が順調に販売を進めている。JR「秋田」駅西側の繁華街エリアと旭川を越えた官庁街とのほぼ中間地点という立地と、最多価格帯3,500万円台・3,600万円台、坪単価170万円という価格設定で、近年の価格上昇で建売住宅に手が届かなくなったファミリー層に訴求。2022年12月の販売開始から2年で、残り約40戸まで販売が進み、竣工後も月5~6件ペースで申し込みを得ている。
同物件は、JR奥羽本線他「秋田」駅徒歩15分に立地する、鉄筋コンクリート造地上14階建てのマンション。建設地は、旭川に近いホテル跡地で、20年に取得。用途は商業地域で、周辺は低層の店舗やマンションが立ち並ぶ。建物はZEH-M Oriented仕様。東西に11スパンの住戸を並べたシンプルな板状型。24年7月完成済み。秋田駅圏では、過去2番目の戸数となるマンション。
5,000平方メートルを超える敷地を生かして、都市型マンションながら平置き133台の駐車場を確保。車路はロードヒーティングを施工。変形地を生かして歩者分離も実現している。また共用施設として、TSUTAYAプロデュースのブック&コワーキングラウンジ、ゲストルーム、パーティ&キッチンスタジオを設置した。住戸は、全戸南向き。2LDK・3LDK、専有面積約64~86平方メートル。ボリュームゾーンの3LDKは、スパン6,000mm以上を確保。直床二重天井、天井高2,500mm。リビングエアコン、二重サッシ、T2サッシなどが標準。また、第三者管理を採用する。
22年夏にホームページを開設し、これまでのエントリー数は約570件。同年10月にモデルルームを開設。103件が契約済み。現在、先着順で販売している20戸(専有面積約64~86平方メートル)の販売価格は3,290万~4,610万円。最多販売価格帯3,600万円台。
契約者は30~40歳代のファミリー層を中心に、20~60歳代まで幅広い層に分散。20~40歳代が約6割、50歳代・60歳代が約4割。秋田市内在住者が6割、その他秋田県内在住者が25%を占める。また、東京で案内会を開催していることもあり、首都圏をメインに秋田に地縁があるユーザーのセカンド・アーリーリタイア用の購入も目立った。秋田エリアも建売住宅の価格上昇が続いており、「建売住宅を諦めた賃貸脱出組」の支持を得ている。