住友不動産(株)は8日、2025年3月期第2四半期決算(連結)を公表した。
当期(24年1月期)は売上高5,395億7,400万円(前年同期比6.8%増)、営業利益1,559億3,700万円(同4.1%増)、経常利益1,561億6,800万円(同4.4%増)、当期純利益1,094億6,000万円(同3.3%増)。営業利益・経常利益・当期純利益は中間期時点での過去最高を更新した。
不動産賃貸事業は売上高2,312億2,300万円(同5.0%増)、営業利益950億7,800万円(同6.6%増)。既存ビルの収益改善および「住友不動産東京三田ガーデンタワー」「住友不動産新宿ファーストタワー」の入居が進捗、「住友不動産中野駅前ビル」などの新規稼働のほか、ホテル・イベントホールなど施設営業分野でも収益が伸長した。期末の既存ビル空室率は5.9%(同1.0ポイント低下)と改善している。
不動産販売事業は売上高1,986億6,200万円(同16.2%増)、営業利益600億8,800万円(同7.9%増)。期中に「シティテラス善福寺公園」「シティテラス横浜」などが引き渡しを開始し、販売計上戸数はマンション・戸建て・宅地の合計で2,855戸(同384戸)となった。マンションの契約戸数は1,381戸で前年同期よりも306戸減少。
完成工事事業は707億2,700万円(同6.2%増)、営業利益17億4,400万円(同54.6%減)。期中の計上戸数は3,245戸(同12.2%減)で、内訳は新築そっくりさんが2,613戸(同13.1%減)、注文住宅が632戸(同8.1%減)。受注については新築そっくりさんが3,669戸(同4.5%増)、注文住宅は1,152戸(同0.4%増)と共に増加した。
不動産流通事業は359億4,900万円(同3.2%減)、営業利益92億7,100万円(同11.7%減)。仲介件数が1万5,388件(同5.4%減)と減少したことから減収減益。問い合わせ件数は増加するなど、先行指標は改善傾向となっている。
通期業績については、売上高1兆円、営業利益2,670億円、経常利益2,650億円、当期純利益1,900億円を見込む。