三井不動産(株)は18日、同社が保有しているビルを活用した特殊防災訓練を開催した。
2021年3月に、同社と東京消防庁との間で、東京都内で同社が所有する解体予定の建物を利用して、東京消防庁の消防隊、および同社が運営管理を行なうオフィスビルの自衛消防隊とが連携。実践的な訓練を行なうための協定を締結した。これに基づき、東京都中央区にあるテナント退去後のビルにおいて防災訓練を行なったもので、昨年に続いて2回目の開催。
消防署、消防団、警察署、町会、同社グループの自衛消防隊の計112名が参加。駐車場部分で実際の火を用いての粉末消火器訓練や、煙が充満し視界がない室内を想定しての人命検索・救出、エンジンカッターを用いての防火戸破壊、屋上からの要救助者の救出などさまざまな訓練を行なった。
訓練終了後の講評で、東京消防庁日本橋消防署所長・石澤幸洋氏は「われわれの施設では実施できない訓練ができ、“現場力”を高める上で非常に良い訓練となった」とコメント。また同社ビルディング本部運営企画一部企画グループグループ長の上田勝州氏は「本日地域の方にもご参加いただき、自助、公助に加えて共助の実現にもつながる訓練とできた。訓練の中で見つかった課題を踏まえて、さらに検討を重ねていきたい」と語った。
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