不動産ニュース / 開発・分譲

2024/12/17

米・ボストン近郊で純木造の賃貸住宅260戸

「Milford Vista」の完成予想図

 住友林業(株)と中央日本土地建物(株)は16日、米国マサチューセッツ州ボストン近郊に純木造の賃貸用集合住宅「Milford Vista」(総戸数260戸)を開発すると発表した。

 米国大手ディベロッパーのFairfield Residential Holdings LLC(フェアフィールド社)との共同事業。住友林業と中央日土地の現地子会社が組成したJVと、フェアフィールド社とが共同出資したSPCが開発主体。住友林業完全子会社のSFCアセットマネジメント(株)が参画企業のとりまとめや調整を行なう。

 物件は、都市部から離れた保全地域に立地しており、ボストン中心部まで車で約40分。周辺の雇用地や大型スーパー、商業施設には車で10分以内でアクセスできる。ボストンは近年、バイオ・医療分野の企業集積が進んでおり、安定した雇用環境が続いていることもあり、賃貸住宅需要の増大が見込める。建物は木造・枠組壁工法の4階建て・5階建ての2棟構成。賃貸床面積は2万3,337平方メートル。

 共用部分にはコワーキングスペースやプールなどを用意。ツーバイシックス材の規格品を使うことでコストダウンにもつなげる。構造材や内装に多くの木材を使用することで、CO2排出量の削減や炭素の長期間固定によって脱炭素化にも貢献する。

 2025年1月に着工し、26年10月から工事完了の賃貸を開始。竣工は27年5月を見込む。

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枠組壁工法

木材でつくった枠に、構造用合板等を釘で打ち付けて、壁・床・屋根を形成する工法。壁そのものが垂直方向と水平方向の強度を持つ点に最大の特徴がある。

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