
東京建物(株)は24日、オーストラリアでの分譲住宅開発事業「Alex&Willow」に参入すると発表した。
現地の住宅ディベロッパー「PERIFA Capital」と不動産仲介会社グループの資産運用会社「Ray White Capital」と共同で開発するもの。東京建物がオーストラリアでの住宅開発事業を手掛けるのは初めて。
「Alex &Willow」は、シドニー市近郊の閑静な住宅地として人気が高いクロウズネスト地区に位置。8月に地下鉄(シドニー・メトロ)シティ線の「クロウズネスト」駅が開業し、シドニー中心部まで約7分と交通利便性が向上。住宅購入検討層からの評価が高まっている。
計画面積は約1,262平方メートルで、分譲住宅25戸と商業区画3区画を開発する。建物は鉄筋コンクリート造地上5階地下2階建て。延床面積は約7,382平方メートル。着工は2025年2月、竣工は26年12月、引渡しは27年2月の予定。
オーストラリアは、米国・インドを上回る人口増加率が見込まれる一方で、慢性的な住宅不足という社会的課題があるため、高品質な住宅を提供していく考え。また、大きな庭付き戸建住宅を売却してコンパクトな都心マンションに買い換える「ダウンサイザー」が増加傾向にあり、それらの需要を見込んでいる。