大和ハウス工業(株)は24日、公共施設「(仮称)三木地域交流拠点」(兵庫県三木市)を2025年2月上旬に着工すると発表した。
三木市が公募した「青山7丁目団地再耕プロジェクト交流拠点整備及び運営事業」に採択されたもので、「共におぎなう・つなぐ・はぐくむ」をコンセプトに、子供から高齢者まで幅広い世代が集まって交流する拠点として整備する。新たなコミュニティ形成や、地域活動を推進することで、市内の住宅団地活性化モデルを創出する狙いもある。
同社がかつて開発し、再活性化に向けて活動を展開していた郊外型住宅団地「緑が丘・青山ネオポリス」内に立地し、同団地の抱える課題を解決していく。そのために「おぎなう」「つなぐ」「はぐくむ」それぞれのテーマに沿って拠点を整備し、地域住民の利便性向上・多世代交流を後押し。「おぎなう」では、放課後デイサービスやコワーキングスペース、チャレンジショップなどを整備し、「つなぐ」では住宅団地内に点在する行政や民間企業等による高齢者向けの買い物・移動支援サービスや子育て向けのセミナーなどの紹介・あっせん機能を持たせる。また、「はぐくむ」については、施設内のフリースペースや芝生広場に住民が集まることができる仕掛けをつくり、各種イベントを企画・運営していく。
同施設の建物は木造建築を採用。CO2の固定化や森林資源循環などに寄与する目的で、木材利用を推進していく。敷地面積は1万834.86平方メートル。木造平屋建て、準耐火建築で、延床面積は1,938.63平方メートル。26年1月に竣工し、同年3月に開業する予定。