(株)長谷工コーポレーションは10日、除湿・芳香剤など空気に関するビジネスを展開するエステー(株)と共同で実施した「バーチャル森林浴」に関する実証実験の結果を公表した。
実験は長谷工の賃貸マンション「サステナブランシェ本行徳」(千葉県市川市、総戸数36戸)の共用部において実施した。映像や音・香りによって森林浴を疑似体験する空間を設置し、両社社員など16人の被験者がバーチャル森林浴を体験。体験前後に唾液の採取やアンケートを実施し、通常環境での唾液・アンケートと比較した。
唾液中の成分からストレス指標を評価したところ、バーチャル森林浴の後はストレスに影響する成分の低下が確認されるなど、ストレスの低減効果が確認された。また、アンケートの分析では、緊張や抑うつといったネガティブな感情のスコアが低下しておりリラックス度合いが高まったと推察できる結果となった。
長谷工は、今回の検証結果を分譲マンションをはじめ各事業にフィードバックし、暮らしの最適化に向けて住まい価値の創造を目指すという。エステーは、成長テーマと位置付ける香りを活用した健康経営支援ビジネスに生かす。