東急不動産ホールディングス(株)は10日、「ホームシェアリングローン」を開発し、空き家のホームシェアリング(民泊)活用を促進する枠組みを始動したと発表した。(株)オリエントコーポレーション(オリコ)と、空き家所有者と事業者・自治体などのマッチングプラットフォーム「アキカツナビ」を運営する空き家活用(株)との共同事業。
空き家問題が深刻さを増す中、これ以上放置空き家が増加すると倒壊や崩壊の危険だけでなく、景観や衛生面の悪化、不法侵入など住環境への悪影響が懸念される。一方で訪日外国人の増加により民泊利用者が増加しており、今後も需要が高まると予想されている。
そこで3社は、空き家活用が持つ空き家物件のデータベースと、オリコの事前保証を活用した地域金融機関による資金付け、東急不HDが提供する個人・法人のホームシェアリングを支援するサービス「ReINN」によるホームシェアリング事業支援等を組み合わせることにより、ホームシェアリングの実施をサポートする。そのため、オリコが「ホームシェアリングローン」を商品化。個人のホームシェアリングに関わる物件取得・リフォーム等の資金ニーズに対応する有担保ローンで、利用上限は1億円、最大20年利用できる。2月中には取り扱いを開始する予定。
東急不HDは、社内ベンチャー制度の一環としてこの取り組みに参画。今後は社内ベンチャー企業としてホームシェアリング包括支援プラットフォームを提供する法人の立ち上げを予定している。