(株)長谷工コーポレーションは18日、新たな地盤改良方法「HLS(Haseko Light Soil)」地盤改良工法」を開発したと発表した。
集合住宅などの建設時、自然災害による冠水対策として盛り土を行なう際に、軟弱地盤においては盛り土の荷重によって圧密沈下(土と土の間の水が徐々に排水されて体積が減少することで起こる地盤沈下)を引き起こす可能性があることから、これまでは比重が小さい盛り土材を購入することで対策してきた。
新開発した同工法では、建設現場で発生する土と、水・固化材・気泡を混ぜ合わせて製造した「気泡混合軽量土」を活用することで、盛り土による荷重増加をなくし圧密沈下を防ぐ。また、盛り土材を購入するよりも安価で済み、建設現場で発生する処分残土量を減らすことも可能とした。さらに、気泡混合軽量土を製造する際に、生物由来の有機物を炭化させた「バイオ炭」を添加することもでき、CO2を地中に貯留することもできる。
同工法は2024年10月15日付で(一財)ベターリビングによる技術審査証明書を取得。現在は特許出願中としている。