不動産ニュース / 開発・分譲

2025/4/3

内幸町の市街地再開発事業を着工/中央日土地他

内幸町一丁目街区完成イメージ

 第一生命保険(株)、中央日本土地建物(株)、東京センチュリー(株)、東京電力パワーグリッド(株)、TF内幸町特定目的会社(共同施行者)は3日、共同で推進している「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」(東京都千代田区)を1日に着工したと発表。

 同事業は、日比谷公園に隣接した北・中・南の3地区からなる「内幸町一丁目街区」における「TOKYO CROSS PARK 構想」のうち、「南地区」における大規模複合ビル「(仮称)サウスタワー」等を整備するもの。敷地面積約1.9ha、延床面積約29万平方メートル、鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造地上46階地下3階建て。

 駅・まち・公園一体となった同街区によるまちづくりの第1弾として、都営三田線「内幸町」駅との地下接続通路とJR各線・東京メトロ銀座線「新橋」駅へ続く地下接続通路を整備。さらに、各駅へ直結する通路とタワー棟等をつなぎ、南地区の地上地下の結節点となる空間かつ同街区の玄関口としての機能も果たす「(仮称)アクセスコア」を整備する。

 タワー棟の11~44階には、総貸床面積約15万平方メートル、基準階面積約1,400坪の無柱オフィス空間を創造。個室タイプからフリーアドレスのコワーキングまで、ニーズに合わせたワークスペース併設のオフィスサポートエリアを設置・導入する。
 地上1~8階には、ウェルネス促進施設、ホテル、商業を整備。中地区と連携し、日比谷通り側には明治時代から続く歴史的な高さ約31m(百尺)の表情線を延伸した「31m基壇部上広場」を設け、周辺地域の回遊性を高める。

 また、世界初の取り組みとして、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を、タワー棟のスパンドレル部の外壁側内部に設置。都心部におけるエネルギー創出の最大化、およびエネルギーの地産地消の実現を目指す。さらに、エアーフローウィンドウ等の省エネルギー技術を導入することにより、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の最高ランクである5★、および「ZEB Ready」認証を取得する予定。

 竣工は2029年3月、街区全体竣工・事業完了認可は37年度以降を予定している。

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ZEB

消費する一次エネルギーが実質的にゼロである建物。英語のNet Zero Energy Building(ネット ゼロ エネルギー ビルディング)の略語である。

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エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。