オープンハウスは4月10日、共働き子育て世帯が「住みたい駅」「住みたい路線」のランキング調査結果を発表した。首都圏1都3県に住む「3年以内に家を購入したい」とする共働きかつ子育て中の20~40歳代の男女697人を調査。同時に物件を検討する際の条件や、調査結果と実需からみた「穴場駅」も公開した。
住みたい駅と路線は、それぞれ5つ選択してもらい、累計でランキング。「住みたい駅」トップは「品川」(JR山手線他)の64ポイント。2位は「目黒」(JR山手線他)、「五反田」(JR山手線他)、「横浜」(JR東海道線他)の56ポイント。以下5位「恵比寿」(JR山手線他)52ポイント、6位「東京」(JR山手線他)46ポイント、7位「新宿」(JR山手線他)44ポイント、8位「大崎」(JR山手線他)41ポイント、9位「川崎」(JR東海道線他)40ポイント、10位「代々木」(JR山手線他)38ポイント。ベスト10のうち8駅が山手線最寄りと圧倒的人気となった。
都県別では、東京都は9位に「池袋」(JR山手線他)が37ポイント、10位に「渋谷」(JR山手線他)が36ポイントでランクイン。神奈川県は3位に新横浜(JR横浜線他)が30ポイントでランクイン。埼玉県は1位「大宮」(JR宇都宮線他)が37ポイント、2位「浦和」(JR京浜東北線他)が21ポイント、3位に「和光市」(東京メトロ有楽町線他)が14ポイント。1位が「千葉」(JR総武本線)と「柏」(JR常磐線)が11ポイント、3位が「西船橋」(JR総武本線)が10ポイントとなった。東京・神奈川と比べ、埼玉・千葉の相対的人気のなさが浮き彫りとなった。
「住みたい路線」は、1位が「JR山手線」512ポイント、2位「JR東海道本線」204ポイント、3位「JR中央線」138ポイント、4位「JR武蔵野線」130ポイント、5位「JR中央・総武線」126ポイント、6位「JR横浜線」121ポイント、7位「JR南武線」115ポイント、8位「JR京浜東北線」105ポイント、9位「小田急線」102ポイント、10位「東武東上線」81ポイント。JRがベスト8を独占した。取得金額と利便性の両立を考え、都心へ1回乗り換えが必要な「バイパス路線」が3路線ランクイン。また、今住んでいる駅を入れたユーザーが約4割、今住んでいる路線を入れたユーザーが7割弱と通勤や子育て環境を変えずに家探しをしたいという要望が強かった。
家の購入に当たり重視する条件では「自宅から駅まで徒歩15分以内」「教育環境」「商業新設の充実」「耐震性・耐火性」「住居の向き・採光状況」などが上位を占めた。また金額の条件では、月々の支払金額が現在住んでいる家賃のプラス3万円なら許容できるとし、通勤時間は1時間未満、乗り換えは1回までが譲歩点となった。
また、調査結果と同社グループが取り扱い中の建売住宅を参考物件とした上で、住宅ローン金額が同条件の賃貸家賃を下回るなどランキング下位の「穴場」駅をピックアップした。東京では「赤羽」(駅ランキング31位)、「東北沢」(同869位)、「板橋」(同122位)、神奈川では「新綱島」(同869位)、「登戸」(同63位)、「橋本」(同159位)、埼玉は「戸田公園」(同252位)、千葉は「新浦安」(同122位)、「海浜幕張」(同122位)。