国土交通省は13日、2024年度の建築物リフォーム・リニューアル調査報告を発表した。調査期間は24年4月1日~25年3月31日。同期間に元請けとして受注した建築物リフォーム・リニューアル工事について、建設業許可業者5,000者を対象に調査した。
24年度の建築物リフォーム・リニューアル工事の受注高は、13兆8,303億円(前年度比4.2%増)。うち住宅に係る工事は4兆1,318億円(同3.3%減)。非住宅建築物に係る工事は9兆6,984億円(同7.7%増)となった。
工事種類別では、住宅は「増築工事」が554億円(同7.9%増)、「一部改築工事」が1,444億円(同10.1%減)、「改装・改修工事」が3兆2,517億円(同1.9%減)、「維持・修理工事」が6,803億円(同8.8%減)だった。
非住宅建築物は、「増築工事」が4,005億円(同0.4%増)、「一部改築工事」が2,039億円(同変動なし)、「改装・改修工事、維持・修理工事」が9兆941億円(同8.3%増)。
工事内容を見ると、用途別の受注高については、住宅は「一戸建住宅」(2兆1,754億円、同4.2%減)、「共同住宅」(1兆9,047億円、同2.2%減)の順に多かった。非住宅建築物は、「事務所」(2兆2,053億円、同10.8%減)、「生産施設(工事、作業場)」(2兆475億円、同13.8%増)の順となった。
また、24年度第4四半期(25年1月1日~3月31日)の受注高は3兆3,424億円(前年同期比7.3%増)。このうち住宅に係る工事は9,174億円(同14.0%減)、非住宅建築物は2兆4,249億円(同18.4%増)となった。
工事種類別では、住宅の「増築工事」が127億円(同12.3%増)、「一部改築工事」が327億円(同5.9%増)、「改装・改修工事」が7,151億円(同13.3%減)、「維持・修理工事」が1,569億円(同21.6%減)だった。
非住宅建築物は、「増築工事」が1,009億円(同62.4%増)、「一部改築工事」が664億円(同90.0%増)、「改装・改修工事、維持・修理工事」が2兆2,576億円(同15.6%増)だった。
工事目的別の受注件数は、住宅では「劣化や壊れた部位の更新・修繕」(128万4,008件、同10.6%減)、「省エネルギー対策」(7万2,290件、同33.6%減)の順に。非住宅建築物でも、「劣化や壊れた部位の更新・修繕」(45万5,908件、同27.6%減)、「省エネルギー対策」(5万1,298件、同6.8%減)の順となった。