(株)東京カンテイは24日、2025年6月の三大都市圏中古(既存)マンション70平方メートル換算価格の推移を発表した。
首都圏は5,851万円(前月比3.0%上昇)と11ヵ月連続で上昇した。都県別では東京都が8,826万円(同2.6%上昇)と14ヵ月連続の上昇。神奈川県は4,015万円(同2.0%上昇)となり、集計開始以来初の4,000万円台に達した。埼玉県は3,013万円(同1.8%上昇)、千葉県は2,816万円(同0.9%上昇)といずれも上昇した。
近畿圏は主要エリアが揃って強含んだために、3,128万円(同1.9%上昇)と2ヵ月ぶりに上昇。4月に記録した直近のピーク(3,100万円)を再び上回った。大阪府は、築浅事例の増加も相まって、3,600万円(同2.5%上昇)となり、24年末からは上昇基調を維持。兵庫県は2,484万円(同0.9%上昇)と2ヵ月ぶりに上昇したが、4月の水準(2,499万円)には届かなかった。
中部圏は2,333万円(同0.2%上昇)、愛知県は2,454万円(同0.4%下落)となり、それぞれ異なる動きを見せた。
主要エリアの動向を見ると、首都圏では東京23区が1億333万円(同2.4%上昇)と14ヵ月連続で上昇した。都心6区は1億6,415万円(同0.5%上昇)と29ヵ月連続で上昇している。城南・城西6区は8,623万円(同1.7%上昇)、城北・城東11区は6,703万円(同2.0%上昇)。都心部に限っては24年秋以降に在庫が増加し価格改定の動きも広がっていることから、価格上昇トレンドにブレーキが掛かり始めている。
近畿圏は大阪市中心6区が8,007万円(同2.8%上昇)と18ヵ月連続で上昇。名古屋市中心3区は3,927万円(同0.7%下落)となった。