
関電不動産開発(株)は24日、豪州で新たに賃貸住宅開発事業(メルボルン市、総戸数190戸)に参画すると発表した。
豪州賃貸住宅(BTR:Build To Rent)開発・運用会社であるNovus Holdings(Novus社)がメルボルン市街地で開発する賃貸住宅開発事業に、現地法人Kanden Realty & Development Australia Pty Ltdを通じて参画するもの。同社にとって2件目の豪州賃貸住宅開発事業で、Novus社との共同事業は今回が初。
計画地は、Metro Trains Melbourne(郊外路線)など「サザンクロス」駅徒歩約10分に立地。電車やトラムが敷設されていて、南北をつなぐ地下鉄も建設中(2026年開業予定)のエリア。歴史的建造物に指定されている旧ベーカリー工場跡の再開発事業で、歴史ある外壁を保全・活用しながら景観に配慮した建物を建設する。敷地面積は1,683平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造地上20階地下2階建て。共用施設として屋上テラス、インドアプール、サウナ、ジム、スタジオ、コワーキングスペースなどを設ける。
間取りはStudio(44戸)、1BR(56戸)、2BR(75戸)、3BR(14戸)、4BR(1戸)。全館オール電化で、太陽光発電設備(発電容量40kW)を設置するほか、再生可能エネルギー由来のCO2フリー電気を一括受電することで、実質CO2ゼロを実現する予定。EVチャージスポットや断熱窓なども導入し、ゼロカーボンの実現を目指す。豪州のエネルギー効率指標「NatHERS」にて7Star以上、環境性能認証「Green Star」で5Star以上の取得を目指す。
着工は2025年10月中旬、竣工は27年11月の予定。