
三菱地所(株)は20日、ベトナムの首都ホーチミン市近郊のタイニン省(旧ロンアン省)において開発を進めていた大規模物流施設「Logicross Nam Thuan(ロジクロス ナム トゥアン)」が竣工したと発表した。
同社として初のベトナムでの物流施設開発であり、同社グループの物流施設ブランド「ロジクロス」としても初の海外展開となる。
同物件は、ホーチミンまで車で約50分に立地。ロンアン省では行政主導による外資系製造業の工場誘致や移転集約が進んでいて、今後のベトナムの工業化、経済成長に伴う消費拡大、Eコマース化の伸展などを受けて物流ニーズの増大が期待されている。
敷地面積11万5,390平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造・屋根鉄骨造で、延床面積は約6万2,900平方メートル。最小約3,000平方メートルから分割可能なマルチテナント型物流施設3棟で、そのうち1棟は両面バースを採用。非常用発電機の採用でBCPをサポートするほか、全館LED照明や節水器具の導入などにより、米国グリーンビルディング協会環境認証LEED BD+C Certified認証を取得している。
同時に北部ハイフォン市で「Logicross Hai Phong(ロジクロス ハイフォン)」を開発中。北部最大の国際貿易拠点・ハイフォン港エリアの物流適地に立地し、敷地面積は15万968平方メートル、鉄骨造一部鉄筋コンクリート造のマルチテナント型物流施設。延床面積は約8万8,300平方メートル。竣工は9月の予定で、両物件の総事業費合計は約135億円。