野村不動産ソリューションズ(株)は22日、「住宅購入に関する意識調査(第29回)」の結果を発表した。7月9~24日にノムコム会員を対象にインターネット上で調査したもので、有効回答数は1,035人。
今後の不動産価格の動向については、「上がると思う」が41.4%(前回2024年7月調査比2.1ポイント低下)で最多に。「横ばいで推移すると思う」は29.6%(同0.4ポイント上昇)、「下がると思う」は17.9%(同1.6ポイント低下)。
フリーコメントでは、上がると思う理由について「建築資材や人件費が上がり続けているため交通が不便な一部以外は価格も上がっていくと思われる」など、下がると思う理由では「今まで上がり過ぎたために、今がピークになっている」などが挙げられた。
「不動産は売り時か」を聞くと、「売り時だと思う」が19.4%(同0.2ポイント低下)、「どちらかといえば売り時だと思う」が58.8%(同0.5ポイント低下)、「どちらかといえば売り時だと思わない」が14.1%(同1.0ポイント低下)、「売り時だと思わない」が7.7%(同1.7ポイント上昇)。「売り時」「どちらかといえば売り時」の合計が78.2%(同0.7ポイント低下)と、売り時だと考える顧客が多い傾向は継続している。
売り時だと思う理由では、トップは「不動産価格が上がったため」の76.4%。以下、「今なら好条件での売却が期待できるため」が53.6%、「自身のライフステージからみて売却タイミングであるため」が19.1%と続いた。
「不動産は買い時か」については、「買い時だと思う」「どちらかといえば買い時だと思う」の合計は26.2%(同5.8ポイント低下)で、購入に前向きな顧客は減少傾向にある。「買い時だと思わない」も54.0%(同4.9ポイント上昇)と、上昇した。
「今後の住宅ローン金利はどうなるか」を聞いたところ、「金利は上がっていくと思う」が81.7%(同6.2ポイント低下)と、上昇を予想する顧客が多い傾向にあった。