不動産ニュース / 開発・分譲

2025/8/28

芝浦のツインタワー、S棟の商業エリアが9月1日開業

「CANAL DINING HALL」。各席からモバイルオーダーで注文する形式
「GREEN DINING HALL」は、雰囲気が異なる3つのエリアに分かれている。写真はRESORTエリア

 野村不動産(株)は28日、東日本旅客鉄道(株)(JR東日本)と共同で進めている大規模複合開発「BLUE FRONT SHIBAURA」(東京都港区)の「TOWER S」1~3階の商業エリア(約1,480坪)を報道陣に公開した。9月1日の同エリアの開業をもって、「TOWER S」の全体開業となる。

 同エリアには計27店舗が出店。運河にほど近い同施設の特徴を生かし、水辺や緑とのつながりを体感できる約1,000席(店舗内客席約230席、共用席約770席。テラス席約230席含む)を用意している。同エリアのテーマである“まちのコミュニティハブ”機能を果たせるよう、共用席は食事の利用がなくても利用できるパブリックスペースとして開放。食べ物の持ち込みを可能としているほか、電源を完備、モニターの貸し出しも行なう。仕事や勉強、コミュニティ形成の場など、誰もが気分に合わせて自由な時間を過ごすことができる空間とする。

 1階は、緑が豊富な「GREEN DINING HALL」。屋内席約280席、テラス席約70席を備え、PARKエリア、RESORTエリア、HOUSEエリアに分かれている。PARKエリアは終日自由に利用することができ、RESORTエリアは17時までは自由に、17時以降は同ホール内2店舗のメニューが楽しめるレストラン席に切り替わる。HOUSEエリアは終日レストラン席。PARKエリアとRESORTエリアはモバイルオーダーでの注文となる。ポップアップエリアも備え、さまざまな展示や販売を通じ「ヒト・モノ・コト」のコミュニティハブとなるような企画を開催していく。

 2階は、モーニングからディナーまで楽しめるオールデイダイニングの「CANAL DINING HALL」。屋内席約260席、テラス席約160席を用意。17時まではフードコート形式で、全8店舗のメニューをセルフ方式で楽しむことができる。17時以降は全席レストラン席に。いずれもモバイルオーダーでの注文となる。

 「CANAL DINING HALL」の隣には、8店舗計約230席の専門店を誘致。ランチからディナーまで、1人利用からグループ利用まで幅広いシーンとニーズに対応する。3階は、野村不動産の法人向け多拠点型シェアオフィス「H1T 芝浦」、コンビニエンスストア「ファミマ!!」などが揃うオフィスサポートフロアとなっている。

 同社芝浦プロジェクト本部運営部長の鈴木宏昌氏は、商業エリアについて「月6万人、年70万~80万人の利用を目標に、施設の認知度を上げていきたい」と意気込みを語った。2026年春には、40店舗にまで規模を拡大。飲食店のみならず、ライフスタイル系やサービス系の店舗も誘致する。
 また、30年度に竣工を予定する「TOWER N」の商業エリアについては、「S棟と比べて数倍程度の規模」(鈴木氏)という。同氏は、「飲食店舗のみならず、地域に貢献できるような子育て支援施設や、人を呼べるようなイベント会場などの誘致を検討しているところだ」と明かした。

1階のポップアップエリア
「月6万人、年70万~80万人の利用を目標に、施設の認知度を上げていきたい」と語った鈴木氏

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