
大和ハウス工業(株)は5日、米国で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「Blue Ridge Commerce Center」(米国テキサス州フォートベンド郡)の竣工を発表した。
米国での物流施設開発事業への参画は同社初。同社の米国現地法人であるDaiwa House Texas Inc.を通じ、米国のディベロッパーTrammell Crow Companyと共同で進めてきたもの。
ヒューストン中心部から南西約34kmに立地。ヒューストンは米国における石油・エネルギー産業の最大拠点都市で、世界最大規模の医療研究施設「テキサスメディカルセンター」があるなど、多様な産業や就業機会が多いエリア。ヒューストンの主要産業道路である環状道路「Beltway 8」から約3.2km、取扱貨物量が増加している「ヒューストン港」の一つである「バーバーズ・カット・ターミナル」から約58km、「ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル国際空港」から約67kmと、陸路・海路・空路のいずれの拠点にも容易にアクセスできる場所に立地。
敷地面積37万1,259平方メートル。建物は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造平屋建て。5棟を建設し、総延床面積は12万5,471平方メートル。ヘルスケアや石油・エネルギー、飲食料品、消費財、製造業、物流業などのテナントの入居を想定し、開発。入居テナントの要望に応えられるよう、両面トラックバースを備えたほか、ショールームや店舗など、幅広い用途で活用できるようにした。環境面では、全5棟で「LEED Certified」を取得予定で、うち1棟では太陽光発電設備の設置と自家消費を行なうことで、入居するテナントの脱炭素化に貢献する。
同社は、米国をはじめ東南アジア諸国においても事業施設開発を加速していく考え。