三鬼商事(株)は11日、2025年8月の全国主要都市のオフィスビル市況を発表した。
同月の東京ビジネス地区(都心5区:千代田、中央、港、新宿、渋谷)の平均空室率は2.85%(前月比0.31ポイント低下)と6ヵ月連続で低下。募集開始の動きや自社ビルへの移転に伴う解約があったものの、大規模ビルで大型成約が多くみられたことから、東京ビジネス地区全体の空室面積は1ヵ月で2万5,000坪減少した。
新築ビルの空室率は15.56%(同3.50ポイント低下)、既存ビルの空室率は2.57%(同0.25ポイント低下)。1坪当たりの平均賃料は2万1,027円(同120円上昇)と上昇が続いている。
大阪ビジネス地区の平均空室率は3.74%(同0.05ポイント上昇)。建て替え予定ビルや効率化のための大型移転などが多くみられたが、築年数の浅い大規模ビルへの移転と館内縮小に伴う解約の影響が大きかったため、空室面積は約1,000坪の増加となった。
新築ビルの空室率は24.77%(同0.73ポイント低下)、既存ビルは3.28%(同0.06ポイント上昇)。1坪当たりの平均賃料は1万2,522円(同99円上昇)だった。