不動産ニュース / 開発・分譲

2025/10/3

開放感ある居住空間に評価/総合地所「上石神井」

「ルネグラン上石神井」完成模型。第一種低層住居専用地域に立地し、道路を挟み敷地東側には小学校、北側には中学校がある。奥は「五感の森」完成予想イメージ
モデルルーム。居室内の柱や梁を少なくする「厚肉床壁構造」を採用し、2.3mにもなるサッシ高を実現

 総合地所(株)は2日、分譲マンション「ルネグラン上石神井」(東京都練馬区、総戸数106戸)のモデルルームを報道陣に公開した。
 同社が展開する分譲マンション「ルネ」シリーズの最上位となる「ルネグラン」ブランドの首都圏第1号。これまで関西で3物件を供給してきた実績がある。

 同物件は、西武新宿線「上石神井」駅徒歩5分の第一種低層住居専用地域に立地。従前はテニスコートや民家等で、2023年9月に土地を取得した。敷地面積7,688.88平方メートル。建物は、鉄筋コンクリート造地上4階建て、延床面積8,857.98平方メートル、3棟構成。歩道上空地の確保や、外壁を後退させ植栽を増加させる等の取り組みによって、建築基準法第55条第2項で規定される10mから12mへの高さ制限の緩和を受けている。低炭素建築物認定とZEH-M Oriented認証を取得済み。施工は(株)長谷工コーポレーション。竣工は26年8月の予定。

 敷地中央には、日本医科大学の教授監修の下、森林浴ができる1,000平方メートル超の中庭「五感の森」を用意。テラスやガーデン、池、ウッドチップの散策路などを配し、入居者が自然を身近に感じることができるような計画としている。

 住戸は、間取り1LDK+S~4LDK、専有面積58.28~91.37平方メートル。ルーフバルコニー付きプランや90平方メートルのワイド間口プラン、テラス付きプランなど全79タイプ。

 凹凸のないフラットな厚肉の床と壁だけで構造躯体を構成し、居室内の柱や梁を少なくする「厚肉床壁構造」を採用。約2,300mmにもなるサッシ高を実現した。敷地の南側を走る西武新宿線の走行音を防ぐため、南側と東側の計2棟の住戸においては、バルコニー側サッシに30dbの音を遮る性能を持つ「T-2サッシ」を導入している。
 リビング・ダイニングの天井高は約2,400mm。全熱交換型換気システム「エアテス」、分譲マンションで初導入となる便スキャン機能付きウォシュレット「ネオレストAS-W」、バルコニーのカウンターフック、床暖房、食洗機、ディスポーザー、フィオレストーンキッチン天板などが標準。75戸に長谷工グループが開発した可動式収納ユニット「UGOCLO」を設置している。

 また、理事会を設置しない外部管理者方式である、デジタル技術を活用したマンション管理サービス「smooth-e(スムージー)」を導入する。

 25年3月にホームページを公開し、これまでの資料請求件数は約1,300件。同年7月5日にモデルルームをオープン。220組が来場している。同年9月28日に25戸の販売を開始したところ、即日完売した。倍率は2倍。平均坪単価は約470万円。
 モデルルーム来場者、購入者共に約3割が練馬区在住で、他は23区内。30~40歳代のプレファミリーが多数。最寄り駅から徒歩5分という立地に加え、柱や梁が少ない開放感のある居住空間が高く評価されている。

 2期は25年10月末から同年11月中旬ごろに開始予定。販売戸数や価格などは未定だが、平均坪単価は1期と同等になる見込み。

建設地。撮影は南より。手前は西武新宿線の線路。走行音を防ぐため、東・南の計2棟の住戸ではバルコニー側サッシに30dBの音を遮る性能を持つ「T-2サッシ」を導入する

この記事の用語

第一種低層住居専用地域

都市計画法(第9条)で「低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域」と定義されている。 この用途地域では、建ぺい率の限度は30%から60%の範囲内(10%きざみ)で都市計画で指定され、容積率の限度は50%から200%の範囲内(6種類)で都市計画で指定される。

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