野村不動産(株)、三井不動産レジデンシャル(株)、(株)コスモスイニシアは25日、「コリビング賃貸住宅クロストークイベント」を開催した。
コリビングとは、シェア型賃貸住宅とコワーキングスペースが融合した「職住一体のシェア型賃貸住宅」のこと。野村不動産はコリビング賃貸レジデンス「TOMORE(トモア)」を、三井不動産レジデンシャルはシェアリング型賃貸レジデンス「SOCO HAUS(ソコハウス)」を、コスモスイニシアはシェアレジデンス「nears(ニアーズ)」を、それぞれ展開している。
まず、(株)エイブルホールディングス広報室ブランドPRシニアマネージャーで「ひとりぐらし研究所」所長の赤星昭江氏が、昨今の賃貸住宅動向と単身世帯のコリビング賃貸住宅需要について解説した。ひとり暮らしによる「自由」や「自立・成長」を求めるニーズは高い一方で、家賃や固定費などの経済的な側面に加え、部屋が狭い・仕事がしにくいなどの空間的な問題など、多くのひとり暮らし用の賃貸住宅には課題があると指摘。また、コロナ禍を経て在宅勤務をサポートする設備に対する需要が高まっているともした。その上で、高速Wi-Fiや会議室などの機能をそろえ、家具家電付きで初期費用も抑えられるといったメリットのあるコリビングは、「ひとり暮らし世帯の新しい住まい方にマッチしたものとして浸透していくだろう」(赤星氏)と述べた。
続いて、ディベロッパー3社が順番に、自社で展開しているコリビングの特色について説明。その後、赤星氏をモデレーターに、野村不動産住宅事業本部賃貸・シニア事業部賃貸住宅事業二課課長の黒田翔太氏、コスモスイニシア賃貸事業部コンテンツ運営部nears推進課チーフの田片香奈氏、三井不動産レジデンシャル事業創造部事業室主事の藤原圭佑氏がトークセッションを行なった。
「事業展開後に見えてきたこと」のテーマでは、藤原氏が「住民の方々からは、住民同士に程よい距離感がある点を評価していただくことが多い」と話すと、田片氏も「当社の物件でも、想定していた以上に、緩やかなつながりが深まっていることを感じる」と呼応。黒田氏も「コミュニティをつくるのに半年から1年ほどかかると思っていたが、2~3ヵ月で緩くも深くもコミュニティが出来上がっていた」と、コリビングならではの特徴に言及した。
「今後の展望」についても、それぞれがコメント。「(コリビングを)暮らしの選択肢として根付かせていく中で、まずはソコハウスの供給を着実に増やしていく」(藤原氏)、「コリビングの認知を拡大し、選択肢として選ばれるものの一つとして確立していきたい。ニアーズの事業を大きくしていきながら、コリビング市場全体の拡大にも寄与していきたい」(田片氏)、「トモアに住みたいと思ってもらえるようなハードの整備、運営のアップデートをしながら、快適なライフスタイルを支えていければ」(黒田氏)とした。
