(株)ザイマックス総研は18日、「ビルオーナーの実態調査2026」を発表した。早稲田大学建築学科の石田航星研究室と共同で、賃貸ビル事業の業況や今後の見通しなどについて分析。調査対象は(株)東京商工リサーチのデータより抽出した2万1,520社(売上1,000万円以上(東京都のみ3,000万円以上)、賃貸事務所業をメイン(または2位)と登記している企業)で、有効回答数は855件。
賃貸ビル事業の直近1年間の業況については、「良い」と「やや良い」の合計が65%となり、「悪い」と「やや悪い」の合計6%を大きく上回った。直近1年間の賃貸ビル事業の収入については、「増加した」が37%にとどまる一方、支出が「増加した」という回答が63%と半数を超えた。支出増の対策として、「賃料の値上げ」が52%で過半となり、「設備更新のタイミングの見直し」が27%、「特に何もしていない」も23%と一定数あった。
築30年以上の築古ビルにおいて、これまでの改修実績の有無を聞いたところ、「ある」が64%、「ない」が31%だった。改修実績別に直近1年間の業況を聞いたところ、改修実績が「ある」ビルオーナーの業況は「良い」と「やや良い」の合計が70%となり、「ない」ビルオーナーの業況(同59%)よりも良い傾向にあった。
今後の改修計画については、「必要性は感じるが、時期や内容は未定」が58%と過半数を超えた。また、これまで改修を実施せず、計画もないビルオーナーに今後のビルの方針を聞いたところ、「当分はこのままの状態で維持していく」が7割を占め、「売却する」「建て替える」はそれぞれ1割にとどまった。「当分はこのままの状態で維持していく」と回答した理由としては「ビルに特に問題がないため」(71%)、「工事に多額の投資が必要であり、資金面に不安がある」(31%)、「後継者の判断に委ねる予定のため」(19%)の順となった。
