女性のための実務研修会 ＆ X’mas Party
（財）日本賃貸住宅管理協会（日管協）レディース委員会（委員長：北澤艶子氏）の2005年度全国大会が、12月5日（月）に浅草ビューホテル（東京都台東区）で開催された。女性の実務者が参加できる研修会を、とスタートし、足かけ10年目を迎えた同委員会の活動は、今や北海道から九州まで全国規模に。１年間の活動を締めくくる意味も込めた全国大会当日、女性経営者、幹部社員を中心に、約120名の会員が参加、盛会となった。
「勉強会への参加、人との出会い、すべてが財産となる。」「お客さまからの苦情などの壁を乗り越えていってこそ、個人のスキルや業務の発展につながる。“どうせ”は厳禁。いつでもポジティブに！」北澤委員長の力強いあいさつで幕を開けた。
まずは、武内裕美子委員（シマダハウス（株））による本部活動の総括。本部では第28回となる当日および9月にハワイを訪れた「米国賃貸管理視察研修会」を含め4回の定例会、全3回にわたった「実務者トーク集会」を行なった。そのほかにも「先進企業視察研修会」、東京支部との協力事業として「女性経営幹部ネットワーク協議会」を設立するなど、実に充実した活動内容であった。次年度も引き続き、各現場からの意見をもとにして実務に役立つ研修を行なっていく方針を示した。
続いて各支部の活動報告。北海道支部連合会では、会員各社が距離的に離れているため、集まるのが難しいという点はあるものの、同協会北海道支部の定例会の中での法被ょうを行なった。テーマは「自社の体験発表－仕事に関する考え方、成果を残すポイント」。そのほかには、全国大会に積極的に出席する事などで得た知識をもとに勉強中とのこと。
関西支部連合会では、『問題追求シリーズ』として「女性を生かす営業」「入居率を高めるための意見交換会－女性にアピールするリフォーム等」の勉強会のほか、コンバ－ジョン物件の見学会などを行なっている。
九州支部では、2004年から引き続き「ビジネスマナー研修」を展開しており、“自分をスキルアップ”するとともに、各自が日常業務にフィードバック。それについて経営者にアンケートをとり、その結果を次の企画に結び付けていくという、実務的・発展的な活動をしている。
X’mas特別講演は、企業研修やコンサルティングを行なうモリプランニング代表・森みや子氏を講師に招いて「顧客の信頼を高める接客・電話対応・クレーム対応」。同氏のレジュメに添い、“賃貸住宅管理・仲介業に従事する女性の役割と心構え”、“営業力アップのためのコミュニケーション”、あいさつの仕方や身だしなみ、言葉遣いも含めた“信頼感を与えるスキルの構築”“会話術”などについて、耳が痛い講議が・・・。
忙しさを言い訳に、ぞんざいな受け答えをしていないだろうか。対面接客の際に、相手の様子をきちんと把握し、適切な“声かけ”ができているだろうか。頭では分かっているつもりでも、最近話題にものぼる“ファミレス言葉”「～でよろしかったですか」「～のほう」「～になります」が、ついついでてしまっていないだろうか。
ステージにあがり、森氏を顧客として応対する、ロールプレイングでは緊張も手伝ってか、言葉につまってしまったり、同氏に“突っ込み”を入れられ、会場の笑いをさそってしまう場面も。もし、自分だったら・・・と思うと、記者も冷や汗が。復習せねばと、ひそかに反省。大きな声では言えないが、その後小社での自分の電話の受け応えが、こころなしか、ていねいになった気がしている。（業界を問わず、大切な事ですね）
締めは、恒例のクリスマスパーティー。ミニコンサートを楽しみ、プレゼント抽選会は大盛り上がり。楽しい時間を過ごしつつ、日頃はなかなか交流をもてない他社、他地区の方たちと歓談。…次に会う機会、今度はどんなことを学べるのだろう、と思った自分にびっくりした。“学ぶ事”を楽しみだと感じるのは、いつ以来だろうか。（緒）
