記者の目

2008/3/10

「Akasaka Sacas(赤坂サカス)」の文化・商業施設、プレスプレビュー開催

「赤坂Bizタワー SHOPS&DINING」など3施設を報道陣に公開

 「Akasaka Sacas(赤坂サカス)」とは、TBS放送センター(既存棟)と、「赤坂五丁目TBS開発計画」をあわせたエリアの総称だ。オフィス・商業の「赤坂Bizタワー」、賃貸住宅「Akasaka The Residence」、文化施設「赤坂BLITZ」「赤坂ACTシアター」「赤坂ギャラリー」に加え、「Sacas広場」など、「職・住・遊」の全機能を含んだ大規模複合開発だ。  この「赤坂サカス」のグランドオープンまで、残すところあと約1週間となった。  このグランドオープンを間近に控えた4日、商業施設「赤坂Bizタワー SHOPS&DINING」および文化施設「赤坂BLITZ」、「赤坂ACTシアター」が報道関係者に公開された。  ここ数年、都心部では丸の内、六本木、八重洲と続々名所・話題のエリアが誕生している。赤坂に誕生する「赤坂サカス」はどんなまちなのか、この目で確かめてきたので、その時の様子をレポートしたい。

手前が「赤坂BLITZ」、奥が「赤坂ACTシアター」
手前が「赤坂BLITZ」、奥が「赤坂ACTシアター」
「林英哲&英哲風雲の会」の和太鼓演奏の様子。背中に浮かぶ汗もしっかり見える距離にびっくり。音響も素晴らしい
「林英哲&英哲風雲の会」の和太鼓演奏の様子。背中に浮かぶ汗もしっかり見える距離にびっくり。音響も素晴らしい
高級スーパー紀伊国屋が展開する「KINOKUNIYA entree」がB1Fに出店。オフィスワーカーはもちろん、居住スペースに住まう人にとってもありがたい存在
高級スーパー紀伊国屋が展開する「KINOKUNIYA entree」がB1Fに出店。オフィスワーカーはもちろん、居住スペースに住まう人にとってもありがたい存在
アトリウム。外と内部、上下と書く空間をつなぐため、そして自然な回遊性を創出するための建築上の工夫として採用された
アトリウム。外と内部、上下と書く空間をつなぐため、そして自然な回遊性を創出するための建築上の工夫として採用された
2階には、高級飲食店がひしめく(写真は中華「赤坂璃宮」)
2階には、高級飲食店がひしめく(写真は中華「赤坂璃宮」)



最新技術を駆使した文化施設

 今回公開されたのは、文化施設「赤坂BLITZ」、「赤坂ACTシアター」、そして商業施設の「赤坂Bizタワー SHOPS&DINING」の3ヵ所だ。

 「赤坂BLITZ」は、(株)東京放送(以下、TBS)が運営するライブハウス。「当社がこれまで仕掛けたライブハウスは全部で3つだが、実はここが一番小さい。だが、それは、ステージと客席が近いということ。ステージから一番遠いところで20数m。この距離感で味わえる臨場感が、ライブの原点」(赤坂BLITZ支配人・熊谷信也氏)と語るとおり、正直こぢんまりとした印象のライブハウスである。
 しかし、当日和太鼓奏者「林英哲&英哲風雲の会」による演奏があったのだが、ステージの奏者の息づかいから、一挙手一投足までを目にできるような距離感と、音響のすばらしさに圧巻。その意味ですばらしいライブハウスである。

 「赤坂ACTシアター」は、1階に890席、2階に434席を擁する劇場だ。当日、外観のみを見学したが、このシアターは、ハンディキャップを持つ人にも優しいつくりとなっている、とのこと。
 「ハートビル認定」を取得しており、エレベーター完備、2階はもちろん、館内どの席への移動も容易だという。非常にありがたく、評価できる施設である。

 ところで、この2施設は隣接して建っているのだが、この実現には、高度な技術が寄与しているのだという。「ライブというのは大音響で行なわれるもの。しかし、ミュージカルから演劇、ダンスやコンサートまでさまざまな演出に対応する『赤坂ACTシアター』にわずかでも音・振動を漏らす訳にはいかない」(前出・熊谷氏)。
 そこでBLITZには、最新鋭の防音装置が導入されたという。簡単に言うと、コンクリートの箱を強化復層ゴムの上に乗せたような構造になっているのだとか。この装置により、高音部はもろちん、通常防音が難しい重低音についても音が漏れないようにすることが可能になったという。


46店舗の物販、飲食店舗が集結

 続いて見学した「赤坂Bizタワー SHOPS&DINING」(以下、SHOPS&DINING)は、まさに「ここがあの赤坂?」と見まがうような、あか抜けた商業エリアで驚いた。
 この商業施設はでは5つのゾーンが展開され、それぞれのテーマにあった店舗が出店している。
 B1Fはデイリーサポートゾーン。高級スーパー紀伊国屋が展開するスペシャリティフーズショップ「KINOKUNIYA entree」や、日本初出店となるフランスのベーカリー「デリフランス」などが並ぶ。
 1Fはアトリウムを囲む形で店舗が並んでおり、スペインバルの「Bikini」や、ポルトガル料理の「カステロ ブランコ」、地中海料理の「Anassa」などが出店。ランチだけではなく、平日の夜や休日も楽しめる構成だ。
 2Fも1階同様、アトリウムを囲むように、高級中華「赤坂璃宮」、日本料理・しゃぶしゃぶの「ざくろ」などが軒を並べる。
 一ツ木通りと赤坂通りをつなぐ仲通りに面したゾーンには、(株)ゼットンが展開するカジュアルイタリアン「grigio la tavola」、メンズ雑貨のセレクトショップ「COMPLETE WORKS Tokyo」などが出店。
 さらに仲通に面した2階には、「TILLEUL」「Badan Baru」といったリラクゼーションサロンが3店並ぶ。うち1店「PDS」は、男性の身だしなみのアドバイスなどをするパーソナルサロンだ。

 比較的手頃な店舗から、高級感あふれる店舗までがコンパクトにまとまって出店されており、またライブハウス、劇場もすぐ隣にある…。幅広い人たちのお腹も心も満たしてくれる、まさに「ワンストップショッピング・タウン」(造語)の誕生だ。

 3月20日のグランドオープン以降、さまざまなイベントが予定されている。敷地内に植えられた約100本もの桜の木も、そのころにはつぼみをふくらませているはずなので、花見もかねて(…まだ花見には早いか??)足を運ばれてみてはいかがだろうか?(NO)

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