三井不動産リフォーム(株)は、「三井のリフォーム スマートリノベーション」を体験できるモデルルーム(実験住宅)「北参道モデル」の15日オープンに先立ち、13日にマスコミに公開した。
「三井のリフォーム スマートリノベーション」とは、デザイン性の向上だけでなく、パッシブデザインやアクティブデザイン、スマートマネジメントの3つのデザイン要素を組み合わせることで住宅の基本性能を高め、省CO2や居住者の健康維持増進を促し、サステナブルな暮らしをサポートする住環境を提案するという試み。
具体的には、通風・採光・断熱等を見直し、住まいの基本性能を高めることで快適な室内環境を実現。また、省エネ・創エネ・蓄エネ設備を利用することでエネルギー使用量を制限し、消費量を見える化することでエネルギー利用の最適化を提案する。
今回完成した「北参道モデル」では、1983竣工の鉄骨鉄筋コンクリート造地上11階建ての分譲マンションの一室(専有面積74.34平方メートル)をスケルトンリノベーション。通風や採光、断熱等を抜本的に改善。その上で3本の風の流れを生み出すことでエアコン利用を無理なく抑えられる仕様とした。
さらに通風建具やセカンドドア、ゾーン断熱、蓄熱タイル貼のサンルーム、断熱ブラインド等パッシブデザインを採用。
キッチンや水回り等についてはグループ会社である三井不動産レジデンシャル(株)が新築マンションで提案している最新仕様「MOCリフォーム仕様」を採用することで、最新のマンションと同等の内装を実現した。
価格は1平方メートル当たり11万5,000円。各設備の導入はオプションとなる。
同社営業推進部長の宮崎晃一氏は、「“スマート”というキーワードは、新築というイメージがある。しかし、リフォームによっても既存の性能を上げることは可能であるということをアピールしていきたい。当社では30年来リフォームを手掛けており、これまでのノウハウを活かしてより省エネで快適な住まいを提供していきたい」等と語った。