(株)長谷工総合研究所は、「コンパクトマンションにみる小型住戸の供給像 -都心における小型シフトの新しい類型-」と題したレポートをまとめ、発表した。
今回のレポートは、昨今供給数の増加がみられる「コンパクトマンション」について、供給事例から動向、展望を分析したもの。
同レポートでは、コンパクトマンションの最大の特徴として、ターゲットを単身者やDINKS、都心回帰を期するアクティブシニア世帯などの都市生活者に絞り込み、形態よりもコンセプトに特化した商品づくりをしている点をあげている。また、周辺環境よりもイメージを重視した立地や手ごろな価格、専有面積の割に充実した設備など、従来の小規模物件とは一線を画した仕上がりとなっている点も大きな特徴となっている。
今後の展望としては、都心でありながら手ごろな価格での供給により、富裕層でも投資家層でもない一般の消費者にとってもエリア選択の幅を広げることとなり、持家派の拡張や都心回帰の追い風につながるものと分析。さらに、資産運用支援システムや親しみやすい広告宣伝手法により、都市住宅への投資の裾野が拡大すると見ている。
なお、同レポートの全文は、同社発行の「CRI」9月号(8月26日発行)に掲載される予定。