日本電気(株)(NEC)が1997年10月より建設を進めていた高層ビル群「NEC玉川ルネッサンスシティ」(川崎市中原区)の「ノースタワー」と「ホール」が完成し、11日より本格稼働を始めた。
これにより、すでに2000年4月に第1期棟として稼働している「サウスタワー」(地上26階地下2階建て、延床面積約8万平方メートル)とあわせ、同プロジェクト完成となった。
同プロジェクトは、川崎市の「川崎新時代2010プラン・小杉駅周辺総合整備構想」における「研究開発・業務交流核」、および国土交通省・神奈川県・川崎市の「業務核都市構想」における「中核的民間施設」に位置付けられているもの。
昼光活用自動調光システムやコージェネレーションシステムの採用などによるビル運営エネルギー削減をはじめ、建設時の廃棄物削減、ビル解体時のリサイクル可能率を高めるためのエコマテリアルの積極的採用など、最新のエコロジー思想を折り込んだエコロジービルとなっている。
それとともに、IP電話や無線LAN、NTTドコモのFOMAやiモードを利用した無線LANデュアル携帯などにより、いつでも、どこでも、必要な情報にアクセスすることができるブロードバンドオフィスを実現。最先端のIT環境を整備したインテリジェントビルとなっている。
完成した「ノースタワー」は地上37階地下1階建て、延床面積約10万平方メートル。NECの本社、横浜事業部、我孫子事業場において展開していた携帯電話事業関係の開発拠点として、約7,000人が勤務する。
また、地上2階建て、延床面積約2,000平方メートルの「ホール」は、社内の各種行事などに利用される。