不動産ニュース / 開発・分譲

2006/10/2

「入居前」からのコミュニティー形成支援に注力/藤和不動産

「藤和大泉学園ホームズ」完成予想図
「藤和大泉学園ホームズ」完成予想図
「グランノアたまプラーザ美しの森公園」完成予想図
「グランノアたまプラーザ美しの森公園」完成予想図

 藤和不動産(株)は9月29日、「2006年度下期マンション発表会」を開催。杉浦重厚社長ほか役員が、下期の重点プロジェクトと事業戦略を発表した。

 下期の重点プロジェクトとして挙げられたのは、「(仮称)王子ハートアイランドA・Bプロジェクト」(東京都足立区新田)、「新宿山吹アインスタワー」(東京都新宿区山吹町)、「藤和大泉学園ホームズ」(東京都練馬区東大泉)、「センティス」(千葉県印西市)、「グランノアたまプラーザ美しの森公園」(神奈川県川崎市宮前区)など12物件。

 「王子」は、東京メトロ南北線「王子神谷」駅徒歩21分に立地する、総戸数820戸の大規模マンション。都市再生機構が開発する総面積20ha超の「ハートアイランドSHINDEN」内に位置。スーパー堤防と一体化し、隅田川を南面に望む稀有なロケーションを売りとする。

 「新宿山吹」は、東京メトロ有楽町線「江戸川橋」駅徒歩1分に立地する、地上24階建て・総戸数174戸のタワーマンション。単身者・DINKSで暮らすための上質なタワーマンションというコンセプトで考えられた「コンバーチブルハウス」を提案する。

 「大泉学園」は、西武池袋線「大泉学園」駅徒歩6分に立地する、総戸数37戸の低層マンション。練馬区で保護樹林指定されていた従前の屋敷林を区に売却し、そのまま保存。自然と共存するランドプランを実現した。

 「センティス」は、北総線「千葉ニュータウン中央」駅徒歩3分に立地する、地上18階建て・総戸数401戸の大規模マンションで、専有面積80~110平方メートルという広めプランが売り。

 「たまプラーザ」は、東急田園都市線「たまプラーザ」駅徒歩12分に立地する総戸数96戸のマンション。大手ディベロッパー9社が参画する「美しの森」内に立地し、景観や安全性、環境配慮などについて、協議会によるガイドラインが定められている。

 また同社は、下期以降、自社単独プロジェクトにおいて、入居前からの「コミュニティー形成支援」に力を入れていく方針を明らかにした。プレセールス段階から契約者を対象にした交流会などのイベントを開催するほか、入居後には住民コミュニティを目的としたクラブ組織を発足させ、サポーター会議やまちびらきイベントなどを実施するというもの。今夏引渡しを終了した「フォートンヒルズ」(横浜市戸塚区)から取り組み、これまでに5物件で実施した。今後は、大規模物件に加え、100戸前後の中規模物件にまで広げていく。

 杉浦社長は「これまで集合住宅の良さは、カギ一本で自分の世界に入ることができること、と思われていた。だが、さまざまな人とのコミュニティーこそ、集合住宅本来の良さではないか。コミュニティー支援を行なったフォートンヒルズでは、9割以上の住民が挨拶を交わしてくれる。普通のマンションでは5割以下ではないか。隣近所が知り合いということは、最大のセキュリティでもある。単なるハコ作りではなく、こうしたコミュニティー支援をお手伝いすることが、これから大きな使命になると感じている」と語っている。

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