三菱地所(株)は10日、2007年3月期決算を発表した。
当期(2006年4月1日~07年3月31日)の連結売上高は9,476億4,100万円(前年同期比12.3%増)、営業利益1,661億6,500万円(同20.7%増)、経常利益1,516億7,400万円(同25.1%増)、当期純利益976億6,200万円(同74.9%増)となった。
主力のビル事業では、「新丸ビル」など新規ビルおよび既存ビルともに貸付が進み、空室率は06年3月末の3.59%から1.68%へと改善。しかしその一方で丸の内地区再開発に伴い三菱商事ビル等が閉館になったこともあり、建物賃貸収益はほぼ横ばいとなった。「東京ビル」の通期稼働が寄与したほか、「山王グランドビル」などの持ち分一部売却も売上高を押し上げ、営業収益3,539億5,600万円(同13.4%増)、営業利益1,002億1,400万円(同11.9%増)となった。
住宅事業では、首都圏を中心とするマンション売上計上戸数が3,445戸(同20.0%増)と増加したことなどにより営業収益2,315億1400万円(同13.3%増)、営業利益239億7900万円(同35.1%増)となった。
次期については、「新丸の内ビルディング」の稼働や、現在丸の内を中心に既存ビルの賃料アップの交渉をしていることなどから、連結売上高7,930億円、営業利益1,675億円、経常利益1,560億円、当期純利益845億円を見込んでいる。