三鬼商事(株)は11日、2007年12月末時点の東京・大阪のオフィスビル市況を発表した。
東京ビジネス地区(都心5区)の平均空室率は2.65%で、前年同月比で0.24ポイント改善した。
東京都心部では需給逼迫の中、大企業や中堅企業の移転が引き続き、同空室率は2%台後半から半ばに低下した。なお、2008年の東京ビジネス地区に予定されている大型ビルの新規供給量は延床面積22万坪(41棟)。
また、大阪ビジネス地区の平均空室率は4.17%と、前年同期比0.78ポイント改善した。
07年の大阪ビジネス地区は、新規ビルの募集が好調でほとんどのビルが満室や高稼働。既存ビルについても統合を伴う大型需要や拡張移転などがあり成約・入居が進んだが、建替えやリニューアルに伴う貸し止めなどの動きがあり、募集面積が大幅に減少。08年の新規供給量は延床面積約6万8千坪(10棟)と増加する予定。