康和地所(株)は15日、同社が分譲および分譲予定のマンションへの付加価値サービスとして、マンション共有部・専有部の修繕情報をホームページで記録・保管していく「Karco(カルコ)」を順次導入していくと発表した。
同システムは、(株)ファミリーネット・ジャパン(東京都渋谷区、代表取締役社長:城重信夫氏)と共同開発したもの。物件竣工時に全仕様の情報を入力。その後、リフォームなどの変更があれば、同社、入居者、工事関係者らがそれぞれ情報を入力することで、最新のスペックの確認や出力、修繕履歴の検索が可能となる。各種水回りや、建具などの補修や点検・交換などマンション専有部の詳細な履歴記録システムの提供は、業界初の試み。
同システムの導入により、共用部の修繕・保守の履歴が明確となるため、大規模修繕時の入居者のコンセンサスの形成が容易になるほか、既存住宅として購入したユーザーも、物件の過去の修繕情報などを知ることができるため、高い資産価値を保つことができるとしている。
同システムは、2008年11月より東京都江戸川区で建設を計画している物件から導入。その後、分譲済みの物件を含め39棟・1,494戸についても随時導入していく。