不動産ニュース / その他

2008/11/4

負債総額約520億円、コンパクトマンションのダイナシティが民事再生法申請

 (株)ダイナシティ(東京都港区、代表取締役社長:吉田雅浩氏)は10月31日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。負債総額は、約520億円。
 
 同社は1994年設立のディベロッパー。シングル・DINKS世帯向けに専有面積を概ね50平方メートル以下に抑えた「コンパクトマンション」の開発・販売。2001年には店頭公開(ジャスダック上場)を果たし、06年3月期には売上高約604億円を計上していた。

 ところが、05年6月に当時の代表取締役社長・中山 諭氏が覚せい剤取締法違反で逮捕され、信用悪化を招いた。また同年ライブドアグループと資本・業務提携したものの、同社が証券取引法違反容疑で家宅捜査を受ける事態となり、06年に(株)インボイスグループの傘下となった。

 しかし、不動産市況の悪化に伴い、ソリューション事業の業績が悪化。同事業からの撤退および一部開発プロジェクトの中止、経費削減といった事業再構築を進めたものの、保有物件の売却も進まず、資金繰りにも窮するようになったことから、今回の措置となった。

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