三鬼商事(株)は9日、2008年12月末時点の大阪のオフィスビル市況を発表した。
大阪ビジネス地区の空室率は、平均で6.82%(前年同月比2.11ポイント、前月比0.34ポイント上昇)、既存ビルで6.61%(前月比0.35ポイント上昇)、新築ビルで 20.53%(同0.28ポイント減少)となった。市内中心部の建替え需要が落ち着いてきたこと、縮小移転や館内縮小など移転動向に消極的な動きが出てきたことが主な要因。
また、08年の新規供給量が延床面積約7万2,000坪と07年の2倍強に増加したことも、空室率を押し上げた要因と同社は分析している。
なお、09年の大阪ビジネス地区の新規供給量は、08年の1.8倍にあたる延床面積12万9,896坪と、供給量・供給棟数ともに増加することから、テナント誘致競争に厳しさが見られ、需給はさらに緩むとの見解を示している。